マラソンの誤解

東京にオリンピックの招致が決まりました。

スポーツの秋ということもあり、何かと、フィジカルな事が話題になることが多いようです。

私は、プロフィールにもある様に、スポーツクラブに10年間勤務していました。

後半はマネジメントがメインでしたが、最後までインストラクターとして現場に出ていました。

そこで、多くの方が、それこそ都市伝説的に誤解している事が幾つかあります。

そこで、今回はマラソンについてお話しようと思います。

マラソンは遅筋繊維(赤筋)がメインの有酸素運動で、心肺機能が大きく影響します。

一般的に、地道な努力をコツコツと積み上げる印象があります。

逆に言うと、努力さえすれば、何とかなるスポーツだと誤解されているのです。

スポーツはもっぱら観戦するだけという、一般の方(特に女性)に都市伝説レベルで誤解されている方が多いようです。

フルマラソン 42,195kmを走ることは、人間の限界を超えています。

いまでこそ、色々なレースが身近で開催されるようになり、実際にフルマラソンを経験された方も多いと思います。

実際に走ると実感できるのですが、3時間を切るのは至難の業です。

3時間をきって走れる方は、アンダー3と言って、ランナーの間では、尊敬の対象となります。

アンダー3は努力もさることながら、もって生まれた才能でもあります。

スポーツクラブのメンバーに、トライアスロンが趣味のご夫婦がおりました。 

ご夫婦揃って、フルマラソンに出場された事が何度かあるそうです。

20kmを越すあたりまでは、ご主人がリードするのですが、30kmを過ぎたあたりで、必ず抜かれたそうです。

奥様の方に、マラソンの才能があったのですね。

健康のための、ジョギングは何歳から始めても遅くはありません。

最初は走る度に、タイムが短縮されたり、距離を伸ばしたりする事が出来るでしょう。

しかし、残念ながら、その事がエンドレスで続く事はありません。