バレンタインデー

高校１年生の娘は、小学校くらいから友チョコ作りに、毎年余念がない。
今年の手作りバレンタインは、チョコパンに挑戦していた。

ものすごく大変そうだった（もちろん私は見てるだけ）。

でもさすがに、この作業は下の台を支えるのを少し手伝った。
手からまったく離れようとしないパン生地！
下の台も相当の力で支えてないと、この台まで一緒にくっついてくる
なんだかコントのようでした。
テーブルまでくっついて、叩きつけることになるんじゃないか、というくらい・・・。

「右手のスナップを効かせて、叩きつける」と本には書いてあり
「手に生地がくっつくが気にしない」とも書いてあり
「そのあと、親指の付け根を使って１０分こねる」と書いてある。
こんなに簡単に本には書いてあるけれど
ぜんぜん簡単じゃなくて、私は驚いてしまった。
叩きつける作業だけでも、２０分はやっていたと思う。
なにしろ手にくっついているのだから！！！
ほんとに手から離れるのか？・・・という感じで、私は無理だろうと思ってました。

私だったら、もうそのままフライパンで焼いて、ナンかもしれない・・・とつぶやきながらバレンタインのことなどとっとと忘れて終わらせちゃいますね。
だけどでっかいナンをバレンタインプレゼントにするわけにもいかず
娘は根性を出しまくっていた・・・。
叩きつけ、叩きつけ、部屋中叩きつけの音が鳴り響き・・・
こねてこねてこねつづけていた・・・。

なんでこんなに根性があるんだろう。
こんなに娘って粘り強いのか・・・へんなところでおおいに感心してしまった。
結局まるめるところまでたどりつき、尊敬してしまう。
　
とうとう焼き上げていた。
中にチョコを入れて一口チョコパン作ってた。
１００個以上は、まるめて焼いていた。私は先に寝ちゃったし、知らない。
他にもブラウニーも作っていたし、ラッピングもいくつかパターンがあるようだった。
いったい何人分なんだろう？？？いったいどうなってるんだろう？？？
結局３袋の大きい紙袋で、いつものテニスバッグの大荷物もあるし、学校に出掛けていった。
電車で人に見られたら、どう思われるんだろう。
こんなに大量生産で、行商人みたいにして、女子高生はみんな、電車に乗ってるのかな？
学校はお祭り騒ぎじゃないかな。