ボクシング中継に想う

タイムリーな話題ではありませんが、先週久し振りに、ボクシングをTVで観戦した。

話題になった、井岡VS八重樫の世界ミニマム級の統一戦。punch

試合は八重樫の健闘により想った以上の内容で、大興奮。good

試合内容もさることながら、ラウンド間のインターバル中に映った

ゲスト解説の薬師寺と辰吉の2ショットに、さらに感動した。

試合の中盤、画面で薬師寺が辰吉の耳元で何かささやいているのが、映し出された。

興奮するファンの声援が飛び交う中でのことだ。

同性、異性問わず、耳元でささやくという行為は、変な意味ではなく、

当事者同士の親密性が現れている行為の代表だと、勝手に思っている。

ご存知のように、2人は約20年前に世界王者を巡り、激しく拳を交えている。

マスコミもそれを煽った結果、リング外でも激しい舌戦となり、試合当日はピークになった。

戦況予想と舌戦は、辰吉が優勢。

熱狂的なファンが多い事から、会場の雰囲気も、薬師寺には完全アウェイ状態。

そんな中、フルラウンド判定で、勝利の女神は薬師寺に微笑むことになる。

試合終了のゴングがなる中、両雄は抱き合いお互いの健闘をたたえあう。

この時、辰吉は薬師寺に「お前は強い。色々言って悪かったなあ。」と語りかけたそうだ。

薬師寺もその言葉を聴いて、わだかまりが無くなったと、回顧している。

そんな二人の経緯を知って、この2ショットを見ると、単純に感動してしまった。

拳を交えた二人の間に流れる、何か温かいものを勝手に想像してしまった。

辰吉は現役にこだわり続け、タイまで行って試合をしていたようだ。

パンチのダメージが、今回のコメント時にも現れていたように思う。

薬師寺は、そんな辰吉をやさしく包み、気遣っているように感じた。

全て、私の勝手な想像?妄想?の域は出ませんよ。